一進一退・話してみる

入院当初、こちらの言葉を全く理解できなかったが
数日後、時々返事するようになった
しかし長い会話は難しい
一度突っかかると針飛びレコードのように
同じ言葉を繰り返し話が先に進まない
たとえば「お粥は嫌い」が言いたいときに
お粥が・・・で引っかかると
あのねお粥・・お粥がね
お粥・・お粥が・・お粥よ
お粥・・・エンドレス


電話口でつい
「わかったから、何回も言わないで!!」って言ってしまった
反省
病気だからしょうがないのに
それでも数日経つとそれが減ってきて
少し会話になってきた


急いじゃダメだ少しずつ一歩ずつ
自分に言い聞かせる


入院当初、何よりの問題は帰宅願望が強すぎることだった
何かというと
退院はまだか?いつなのか?
早く早く早く
帰りたい、ここから出して、助けて


仕事中も電話がかかる
「仕事中」って言っても通じないので
スマホはロッカーに入れるようにした


この状態も少し落ち着いた感じはする
前のように興奮気味に言わなくなった


金曜の夜
長男が引越の書類を持ってきた
書類書きつつ、お茶飲みながら
今回のことを話してみた


大変だけど時間だよね
自分の身体が思うようにならないって
凄く苛つくよ
落ち着くまで待とうね


と言われそうよねーーと思う
2人でめんちゃんこを食べに行き
カウンターで食べながら何でもない話をする
旦那ともこんな風に話せていたのにあの時まで
普通って奇跡みたいだと改めて思う


でも色々話して私の心もスッキリしたのか
その日はよく眠れた
翌朝は元気出す為に大好きなうどん

頑張るぞ